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もっと自由時間を!

日本人ってどうしてこうきり無く働くのでしょうか。人生には,自分の時間、立ち止まって考える時間がとても大切だと思うのですが・・・。

ひとは一瞬一瞬外部からいろいろな情報を取り入れます。普段の忙しい時間には、一部はその場で情報処理して行動に移していく。しかし、大半の情報は処理されること無くメモリーされます。

未処理の情報はいずれ再処理されなければなりません。情報を咀嚼し、再編成する時間が必要になるわけです。これ無しで未処理のまま蓄えていくと、そのこと自体がストレスの原因となります。現代人はほとんどのひとが未処理の情報によるストレスを抱え込んでしまっているのではないでしょうか。

体験も一種の情報です。体験と新しく獲得した知識(外部からの一般情報もここに含まれる)を、整理された過去の情報とつき合わせながら新しい情報の処理を行うことによって、新しい組み合わせができたり、それからの連想で全く新しい理解が生まれてきたりします。これが「創造」です。そのひと独自の考え、すなわち個性というのはこうして作られていきます。こうした情報処理を行わないでできあがるものは個性でも創造でもなく、雑多な情報を詰め込んだ「ずだ袋」に過ぎません。今の世の中には,一見人間にみえるずだ袋のなんと多いことか・・・。

ここで「瞑想」とは何かを考えてみましょう。上に書いたことは、外部情報の処理にかかわる問題でしたが、自分の内部にも情報は沢山蓄積されています。その記憶装置が「無意識」です。ここにはかつて整理(処理)された膨大な情報が無限に保存されていますが、中には未処理のもの、あるいは中途半端な処理のまま蓄えられているものも沢山あります。特に「嫌なこと」はばっちりと蓋をして放置されています(「臭いものには蓋」です)。これがまたストレスの原因になっていると考えられます。瞑想というのは、外部からの情報ではなく、こうしてほとんど無限に蓄えられている情報の再処理をすることと言えるのではないでしょうか。この再処理によって,改めて自分でその情報の意味や価値を「納得」し,その結果としての「気付き」を得たりします。これによってストレスから開放されるのです。このように「瞑想」はとても大切で,ストレス解消にはとても有効です。(瞑想の仕方には,先人が開発してくれた沢山の方法があります。これらについては別の機会にお話するつもりです。)

心理学の世界では,普通は,意識vs無意識として単純に取り扱われますが,無意識は実は多層構造になっていて、その一番深いところでは「宇宙意識」にまで繋がっていることが分かってきています(ユング心理学と仏教の唯識論)。これについても別の機会にお話するつもりです。どうぞお楽しみに。
by ja28tt | 2005-03-26 12:16 | 今日考えたこと
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